霜山城は、和歌山県橋本市隅田町中島にある城跡である。
「郷土・橋本市の城」によると、古城跡としてその遺構をはっきりと残しているが、築造者や城主は詳らかではない。
江戸期の資料やつい最近までの所有者に野口氏が知られている。
鎌倉末期から室町期にかけて、同地に中島氏や下山氏の名が見え、あるいはこの両氏が霜山城主であったとも考えられている。
霜山城は、隅田川と高橋川にはさまれた、隅田八幡神社を含む台地の西南端を占め、東は野口池に、西と南は断崖によって護られた要害の地にある。
北は空堀が二重に作られており、二重の堀にはさまれた細長い土塁は、蔀(しとみ)土塁と言われている。
城内は東郭と西郭に分かれ、間は土橋でつながっている。
民有地のため、立ち入りは制限されている。
JR和歌山線下兵庫駅下車、徒歩20分。