少林寺は、堺市堺区少林寺町東にある臨済宗大徳寺塔頭黄梅院末に属する禅宗寺院である。
1330年に、桃源宗悟が開山した。当時は、開基の豪商小林亮法にちなみ「コバヤシ寺」と呼ばれて、七堂伽藍を供える泉州随一の禅寺であったが、1615年の大坂夏の陣で全坊を焼失した。
本尊は釈迦牟尼仏で、鎮守は白蔵主稲荷神社である。
1381年に、塔頭耕雲庵の住職であった白蔵主が、鎮守稲荷明神に参籠し、修行中に使った竹の杖を逆さに立て、「もしこの竹杖から再生の芽が立ち出でて竹藪となった時は、鎮守稲荷明神と白蔵主の霊が一体となり、少林寺と少林寺を信仰する人々の福徳を守護、成就せしめる証である。」と言い遺したと伝えられる。この白蔵主と稲荷明神の話は、後に狂言「釣狐」として上演され、現在も狂言関係者が参拝する。
この竹杖から繁茂した竹林「逆芽竹の藪」が境内に残っている。
阪堺電気軌道阪堺線寺地町下車徒歩3分。(Y.N)