救馬溪観音

救馬溪観音は、和歌山県西牟婁郡上富田町にある。
飛鳥時代、修験道の開祖「役の行者」によって開山され、その後、熊野詣に行幸された鳥羽上皇の勅願により堂宇を建立し、「瀧尾山 岩間寺」と号した。
本尊の馬頭観世音菩薩は、快慶作と伝えられ、12年に一度、午年の初午日のみ開帳される秘仏である。
中興の開祖と云われるのは、浄瑠璃等で知られる小栗判官即ち小栗小次郎助重である。
常陸国小栗城で足利持氏の軍に破れ逃れたのち、仏門に帰依し各地を巡錫中、瘡痍にかかり、その治療のため妻の照手姫と紀州湯の峰温泉に向かったが、途中で馬が病に冒され歩けなくなった。
この時、当山の霊験あらたかなることを聞き、従者とともに参籠し祈願したところ、馬の病気が回復したという。
小栗判官が湯の峰温泉で蘇生した報恩のためもあり、後に照手姫が堂宇を再建したと伝えられ、「救馬溪観音」の名は、この霊験に由来する。
境内には、役行者像や照手堂などがある。また、6月にはあじさい園が開園する。
JRきのくに線紀伊田辺駅又は白浜駅下車、タクシーで約20分。参拝者用の無料駐車場がある。



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