橘 寺

仏頭山上宮皇院 橘寺は、奈良県明日香村にある天台宗の寺院である。
正式には仏頭山上宮皇院(じょうぐうおういん)菩提寺といい、通称 橘寺または橘樹寺(たちばなのきてら)と呼ばれる。
推古天皇14年(606)聖徳太子が推古天皇の仰せにより「勝鬘経(しょうまんきょう)」を講讃したとき、天から蓮華を降らせた(蓮華塚)奇瑞にちなんで創建されたといわれる。
聖徳太子が生まれたところといわれ、山門北側には、聖徳皇太子御誕生所の石碑が建立されている。
聖徳太子建立七ヵ寺の一つで、昭和28年(1953)からの発掘調査で、東を正面にして中門(現、東門付近)、塔(現、塔心礎付近)、金堂(現、経堂付近)、講堂(現、本堂付近)が、東西に一直線に並ぶ四天王寺式伽藍配置であったと推定されている。
承暦年間(1077-1081)には宣旨により、寺宝の玉虫厨子、金銅四十八体仏などが法隆寺に移されている。
永正3年(1506)多武峰(とうのみね)の僧兵に焼かれてから寺勢は衰退したが、元治元年(1864)に再興されて現在に至っている。
寺宝として、聖徳太子座像(室町時代、重要文化財)、日羅座像(貞観時代、重要文化財)、如意輪観音座像(藤原時代、重要文化財)、絹本著色太子絵伝(重要文化財)等を有する。
本堂の南には、通称飛鳥石といわれる石英閃緑岩(花崗岩)を加工した高さ1.2mの二面石がある。飛鳥時代の石造物の一つで、人の心の善悪二相を表したものといわれている。
橘寺は、昭和41年(1966)国史跡に指定された。
近鉄吉野線飛鳥駅からバスで川原下車、徒歩3分。参拝者用の駐車場がある。




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