建水分神社

建水分(たけみくまり)神社は大阪府千早赤阪村にあり、通称、水分(すいぶん)神社と呼ばれている。
創建は第10代崇神天皇5年(西暦92年)で、この時勅して金剛葛城の山麓に水神として奉祀された。
延喜元年(901)の「日本三代実録」には、叙位累進の記録があり、延長5年(927)の「延喜式-神名帳」に記載のある式内社である。
古くから皇室の崇敬が篤く、第96代後醍醐天皇は建武元年(1334)楠木正成に勅して、山下の水越川の畔にあった社殿を現在の山上に遷し、本殿、拝殿、鐘楼等を再営した。
霊峰金剛山の総鎮守で、古来付近18カ村の産土神であるとともに、楠木氏の氏神である。
本殿は三殿からなり、中殿に一間社春日造、左右両殿に二間社流造を配し、各殿を渡廊で連結するという全国でも例を見ない様式で、
明治3年に大阪府の神社建築として初めて特別保護建造物(国宝)に指定され、昭和25年には重要文化財の指定を受けた。
祭礼は春秋2回行われ、春祭は楠木正成の誕生日の4月25日に行われることから「くすのきさん」と呼ばれる。
秋祭は、神輿が御旅所まで神幸し、地車上では上方芸能の原点ともいわれる河内にわかが奉納される。
摂社に楠木正成を祀る南木神社がある。
近鉄長野線富田林駅からバスで水分下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。


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