玉置神社

玉置神社は、奈良県十津川村の標高1076mの玉置山山頂近くにある神社である。
「玉置山縁起」によると、神武天皇(神日本磐余彦命)が熊野に上陸して、八咫烏の案内で大和をめざし、その道すがら玉置山に来て、身の安全を祈願し「十種の神宝(とくさのかんだから)」を奉じたと伝えている。
その後、第10代崇神天皇が、「天下安泰」「悪魔退散」のため、早玉神社を奉祀して、以降玉置と名付けられといわれている。
本殿の祭神は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)である。
社務所及び台所は、国の重要文化財に指定されている。社務所の戸襖70枚はスギの一枚板で、そこに狩野法橋とその弟子橘安養の絵が描かれている。
この地は、熊野から吉野に向かう「大峯奥駆」の修験者が最初に宿泊する地点で、熊野三所権現の奥之院として信仰を集め、花山法皇、白河院らが登拝しており、後白河院、和泉式部参拝記念の石塔が建てられている。
境内には、樹齢3000年を超すとされる「神代杉(じんだいすぎ)」や、県下一の大杉(高さ約40m)などが林立し、「杉の巨樹群」として県の天然記念物に指定されている。
JR和歌山線五条駅から奈良交通バスで十津川温泉下車、徒歩30分。参拝者用の駐車場から徒歩で約30分。



TOP PAGE  観光カレンダー