丹生(たんじょう)神社は、紀の川市貴志川町にある。
承平5年(935)12月10日郷士藤原宗重が紀伊国伊都郡天野村常磐の丹生都姫神を勧請し、当地の霊岸山に小社を営み産土神としたのが起源である。
高野山からは、寺領として特別の帰敬を受けていたとされている。
正嘉元年(1257)12月10日高野山の寺僧の報賽(ほうさい)により境内を拡張して本殿、幣殿の建立を始め、
文応元年(1260)12月10日に完成した。
このとき、境内に丹生寺も同時に建立された。
元亀3年(1572)に境内が拡張され、社殿も修復された。
文禄4年(1595)高野山の木食応其上人によって神饌料8石、御輿一台が寄進され、神殿修復及び宝蔵が建立された。
明治6年(1873)に村社となり、明治40年(1907)4月に神饌幣帛料供進神社に指定された。
神社境内の北側道路を隔てた山中には、宝篋印塔が残されている。
紀伊続風土記一には、応其上人が丹生神社の境内に宝篋印塔を建て、神社には神供料八石、寺には護摩供料八石を寄附したと記されている。
宝篋印塔の方形基壇部分正面には、「應其上人」と刻されている。
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