飛び越え石 神代の渡し

飛び越え石は、和歌山県橋本市と奈良県五條市の県境にある。
かつての紀伊国と大和国の境にある場所で、落合川を飛び越えるように渡ったことが名前の由来である。
万葉人が紀伊国への往還の際、故郷への郷愁と異国への思いを馳せた場所で、万葉の時代から現代まで姿を変えずに残っている全国でも珍しい場所である。
飛び越え石のすぐ上の階段横には、次の歌碑が建てられている。
(正面)乞吾駒 早去欲 亦打山 将待妹乎 而速見年
    「いで吾が駒 早く行きこそ 亦打山
       待つらむ妹を 行きてこそ早見む」 作者未詳 (万葉集 巻12-3154)
    【意味】 さあわが駒よ早く行っておくれ、きっと今ごろ私を待っている妹に 早く逢いたいから。
(左面)いつしかと 待乳の山の桜花 まちてよそに 聞くが悲しき 後撰和歌集一二五六
(右面)誰にかも 宿りをとはむ待乳山 夕越いけば 逢ふ人もなし 新千載和歌集八〇七
東側には、とびこえ休憩所が作られている。
また奈良県側には、阪合部旧蹟保存会の「神代の渡し」の表示がある。




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