徳泉庵は、堺市にある臨済宗大徳寺塔頭大仙院に属する寺院である。
慶安元年(1648年)に堺の豪商、松江宗安(まつえそうあん)が、母徳泉の菩提を弔うために創建し、清巌宗渭を招いて開祖とした。
本堂に飾られている「徳泉庵」「雲」の額は、清巌和尚の直筆である。
本尊は観世音菩薩で、寺宝として清巌上人木像一躯、禅楽寺重興開山天倫上人木像一躯などがある。
内部は、春と秋の堺文化財特別公開期間中に参観できる。
阪堺電気軌道阪堺線御陵前駅下車、徒歩5分。(Y.N)
かん袋は、鎌倉時代末期、元徳元年(1329年)に和泉屋徳兵衛が、「和泉屋」という御餅司の店を開いたのが始まりである。
その後、堺に輸入されていた農作物を利用して、塩味で挽き合わし餅をくるんだ菓子に砂糖の甘みを加えて、茶道銘菓「くるみ餅」(久留美餅)が作られた。
文禄年間に、和泉徳左衛門が大坂城築城奉仕で、紙袋がひらひらと飛ぶように瓦を放り上げるのを見た豊臣秀吉が、「かん袋」と名付けて和泉屋の商号となった。
夏場には、店内でかき氷入りのくるみ餅も食べられる。
住所 堺市堺区新在家町東1丁2-1
定休日 火曜日、水曜日