東陽坊 

東陽坊は、京都市建仁寺境内にある茶室である。
京都東山真如堂の塔頭に東陽坊という寺があった。
桃山時代の住職 長盛(ちょうせい)(1515-1598)は、千利休に茶道を学び、終世炉に火を絶やさずに侘茶を楽しんだ。
千利休は長盛を可愛がって、「東陽坊」の文字を鋳込んだ釜と、長次郎作の黒茶碗を与えた。
この茶碗が利休七種の中の「東陽坊」である。
茶室は、豊臣秀吉北野大茶会の副席と伝えられる。
もと北野の高林寺にあり、数度移築された後、大正10年(1921年)に現在地に移築された。
手軽い屋根の構成が魅力ある草庵茶室の外観を形作っている。
内部は、二帖台目向板の控室、板の間の水屋からなる。二帖台目席の最も優れた規範的な形といわれている。
京阪電車祇園四条駅下車、徒歩7分。参拝者用の駐車場がある。



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