豊国神社 

豊国神社(とよくにじんじゃ)は、京都市東山区にある神社である。
慶長3年(1598年)8月に伏見城で亡くなった豊臣秀吉を祀り、一般に「とよくにさん」の名で親しまれている。
秀吉の遺体は、遺命により東山の阿弥陀ケ峰の中腹に葬られ、その麓には広壮豪華な廟社が造営された。
後陽成天皇から正一位の神階と豊国大明神の神号を賜り、慶長9年(1604年)8月の秀吉の七回忌には盛大な祭礼が行われ、その様子が豊国臨時祭礼図屏風(重要文化財)に詳しく描かれている。
豊臣氏の滅亡後、その廟社は徳川幕府によって破却されたが、明治元年に新日吉(いまひえ)宮の神楽殿を仮本殿として再興され、明治13年(1880年)に旧方広寺大仏殿境内に社殿が造営された。
正面の唐門(国宝)は、伏見城の遺構といわれ、二条城から南禅寺の金地院を経て、ここに移築されたもので、西本願寺、大徳寺の唐門とともに国宝三唐門の一つとされている。
唐門に至る参道左右には、秀吉恩顧の大名が寄進した花崗岩製の六角型石灯籠八基が並んでいる。
本殿左にある鉄燈籠は、慶長5年(1600年)の鋳造とされ、三条釜座の鋳物師、辻与次郎の作として有名である。
境内南側に宝物館があり、秀吉、秀頼の文書や薙刀直シ刀無銘伝粟田口吉光(重要文化財)等が収蔵されている。
京都市バス博物館三十三間堂前下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。(Y.N)



TOP PAGE  観光カレンダー