妻の杜

妻の杜は、和歌山県橋本市にある。
この森は、東 中 西と3か所あり、西の森の場所に万葉歌碑が建てられている。

西の森

大宝元年(701年)辛丑十月大太上天皇(持統天皇)文武天皇の紀伊国に幸し時坂上忌寸人長(さかのうえいみひとおさ)の作れる歌

 紀の国に 止まず通わむ 妻の杜
  妻寄しこせね 妻といひながら
     或云(こくうん) 坂上忌寸人長(さかのうえのいみきひとおさ)(巻九 一六七九)

原文 城国尓 不止将往来 妻杜 妻依来西尼 妻常言長柄

紀の国へは 度々通うことにしよう
そこには妻の神のいる森がある その名の通りならきっと妻を授けてくれるだろう どうか私にも良い妻を

この歌は大宝元年(701)の持統、文武両帝の紀伊国、紀の温湯(きのゆ)(白浜温泉)行幸の際に、その従者の一人が詠んだものである。
妻を迎えたいという願う気持ちを、地名にかけてうたっている。
この歌で詠まれている「妻の杜」は、和歌山市平尾の都麻都比賣神社とみる説や、和歌山市和佐関戸の妻御前社の跡と見る説、その他があるが、犬養孝氏の「紀の川の万葉」によると、「南海道に沿う橋本の妻ではなかろうか。」と記している。

南海高野線及びJR和歌山線橋本駅下車、徒歩10分。



中の森と九品山阿弥陀寺



東の森





TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)