鶴姫公園、鶴姫の墓は、奈良県野迫川村の龍神スカイライン沿いにある。
野迫川村には、源氏と平氏の合戦にまつわる歴史ロマンの伝説が残っている。
平基継の娘として生まれた鶴姫は、九州日向の椎葉の里へ逃れ、
平家の落人を探索に来た源氏方の那須大八郎と恋に落ちた。
3年後に、那須大八郎は鎌倉幕府の命で鎌倉に呼び戻され、二人は泣く泣く別れた。
その後、鶴姫は大八郎が熊野の地頭となったと聞いて、椎葉村から熊野に向かい、当地で病に倒れた。
「たずねきし身に浮雲のめぐりきて、月のさわりになりぞ悲しき」と裳裾をしぼり歌を詠み、
「七尾七浦の見える処に埋葬してほしい」と言い残して亡くなったと伝えられている。
鶴姫館ではパネルで往時のロマンが紹介されている。
鶴姫館の南側に、観音像とつる姫の墓石がある。