長命寺は、滋賀県近江八幡市にある天台宗の寺院である。
武内宿彌が、この地の柳に「寿命長遠諸所願成就」の文字を刻んで修行し、300年もの長寿を得たという伝説があった。
聖徳太子が、その柳の木で三体の観音像を刻み、寺を建立したのが起源であると伝えられている。
1184年に源頼朝が、源氏方の武将、佐々木秀義の冥福菩提のため、本堂などの堂宇を寄進した。
標高338メートルの長命寺山の808段の石段を登って本堂に着く。
本堂には、千手観音立像、十一面観音立像、聖観音像が安置され、三尊を一体として本尊とする。
西国霊場の第31番札所である。
境内からは、琵琶湖の眺望も望める。
JR東海道線近江八幡駅下車、近江鉄道バスで長命寺下車、徒歩約20分。(Y.N)