宇治上神社

宇治上神社は、京都府宇治市の仏徳山(離宮山)の麓にある神社である。
明治維新までは、隣接する宇治神社と二社一体で宇治離宮明神と総称し、それぞれ離宮上社、離宮下社と呼ばれていた。
境内は、応神天皇の皇子莵道雅郎子(うじのわけいらつこ)が住居とした離宮桐原日桁宮の旧跡と伝えられ、離宮明神の名前もそれに因んでつけられた。
祭神は、莵道雅郎子、応神天皇、仁徳天皇である。
日本書紀巻第十一に、莵道雅郎子が応神天皇に皇太子とされたが、兄の大鷦鷯尊(おおささぎのみこと、後の仁徳天皇)を天皇にするため自殺する物語が描かれている。
本殿(国宝)は、平安時代後期に建てられたもので、神社建築としては日本最古と言われている。
一間社流造の内殿三棟を左右一列に並べ、後世に共通の覆屋をかけたものである。
また、その身舎(みや)の扉には、建立当時の絵画が残されている。
拝殿(国宝)は、両妻一間が縋破風と呼ばれる独特の屋根をもつ寝殿造形式の住宅建築である。
境内に湧き出ている桐原水は、宇治七名水の一つとされている。
摂社の春日神社社殿は、一間社流造、鎌倉時代の建立で、国の重要文化財に指定されている。
平成6年(1994年)には、「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録された。
JR奈良線宇治駅下車徒歩20分、京阪宇治線宇治駅下車、徒歩10分。 (Y.N)



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