畝尾坐健土安神社

畝尾坐健土安神社(うねおにいますたけはにやすじんじゃ)は、奈良県橿原市下八釣(しもやつり)町にある。
天香久山北西の麓で、畝尾都多本(うねおのつたもと)神社北隣に鎮座する。
延喜式神名帳の十市郡に「畝尾坐健土安神社 大 月次新嘗」とあることから、当地の神社名石柱に式内大社と記されている。
祭神は、健土安比売命(たけはにやすひめのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)である。
健土安比売命は、古事記に記す波邇夜須毘売神(はにやすびめのかい)で伊邪那美命が火の神を生んだ時に屎(くそ)から生まれた土の神である。
日本書紀では神武天皇即位前紀己未年二月二〇日条に
「天皇、前年の秋九月を以て、潜に天香山の埴土を取りて、八十の平瓮を造りて、躬自ら斎戒して諸神を祭りたまふ。
遂に区宇を安定むること得たまふ。故、土を取りし処を号けて、埴安と曰ふ」
と記されていることから、
畝尾坐健土安神社は、埴安に鎮座した土霊とされる。
当社と天香久山との間に赤埴山(あかはにやま)という小丘があり、埴安伝承地の石碑が建てられている。
近鉄大阪線耳成駅から徒歩20分。



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