堺市立町家歴史館山口家住宅は、堺市堺区錦之町東にある町家である。
1689年に作成された「堺大絵図」に山口家の旧屋号である越前屋久右衛門邸と記載されており、堺が大坂夏の陣(1615年)で焼け野原となった直後に建てられたと考えられている。
江戸時代初期の町家例は全国でも貴重なもので、1966年に国の重要文化財に指定されている。
建物は、切妻造、妻入、本瓦葺きで、桁行13.8m梁間9.4mの平屋で一部二階建てとなっている。
同家は、江戸時代、近隣農村の庄屋を務め、奉行所と町方・村方をつなぐ役割も担っていた。
建物内部の、土間、座敷、茶室、土蔵、庭園などを、実際に中に入って見学でき、当時の町家暮らしを知ることが出来る。
阪堺電気軌道阪堺線「綾ノ町」駅から、徒歩3分。(Y.N)