大和文華館は、奈良市学園南にある美術館である。
昭和21年（1946年）に当時の近畿日本鉄道株式会社社長種田虎雄を代表発起人にして発足した。
美術館設立を委嘱された初代館長矢代幸雄が、日本・東洋の美術品収集に努め、昭和35年（1960年）10月に近畿日本鉄道株式会社創立50周年記念事業の一つとして美術館が建てられて開館した。
収蔵作品は、国宝４件、重要文化財31件など約2,000件で、古代から近代にいたる日本、中国、朝鮮などの東洋の絵画、書蹟、彫刻などの美術工芸品である。
本館は、土蔵や城郭をイメージした壁に、青緑色のタイルが張られた外観で、展示室は中庭からの自然採光でゆったりと作品を観賞できる。
また、自然園「文華苑」では、1年を通して四季折々の花が咲いている。
近鉄奈良線学園前駅下車、徒歩7分。来館者用の駐車場がある。（Y.N)
