吉野神宮

吉野神宮は、奈良県吉野町にある元官幣大社の神社である。
明治22年(1889年)の創建で、当初は吉野宮と称したが、大正7年に現社号となった。
後醍醐天皇は、建武中興半ばで敗れ、吉野の行宮で亡くなったが、明治維新でその理想が実現したとして、後醍醐天皇を祭神として創建された。
神体は、後村上天皇が自ら彫ったと伝えられる後醍醐天皇像で、吉水神社から移されたものである。
この地は、吉野山北端の丈六平と呼ばれる台地で、護良親王が元弘2年(1332年)に挙兵した際、北条勢に占領され、二階堂道蘊の本陣になったと伝えられている。
現在の社殿は、大正11年から境内の拡張とともに造営され、昭和7年に完成したもので、総檜造りの荘厳な建物である。本殿は、京都の方角である北向きに建てられている。
境内には、摂社である御影神社、船岡神社、瀧櫻神社があり、児島高徳や藤原俊基ら7人の建武中興の功臣が祀られている。
近鉄吉野線吉野神宮駅から徒歩15分。参拝者用の駐車場がある。



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