吉野山

吉野山は、奈良県吉野町にある国史跡で桜の名勝である。
吉野山は、大峰山脈の北端に位置する山で、最高峰の青根ケ峰(858m)から北西に連なる約8㎞の尾根を総称している。
7世紀後半に役行者が修験道の霊場として金峯山寺を開いた際に、感得した蔵王権現の尊像を、桜の木に刻み本尊としたことから、桜は神木として保護されている。
一目千本といわれる桜の名所として知られ、山麓の下千本から中千本、上千本、山頂付近の奥千本まで約1か月かけて桜が順に開花する。
杉の木立の緑を中に挟み、山も谷も白山桜で埋め尽くされる雄大な風景は、
幕末維新の歌人 八田知紀が、「吉野山 かすみの奥は 知らねども 見ゆるかぎりは 桜なりけり」と詠んでいる。
吉野山は、源義経と静御前の悲恋の舞台で、南朝の中心地として多くの史跡が残っており、大正12年(1,924年)に史跡・名勝の指定を受け、平成16年(2004年)には、紀伊山地の霊場と参詣道として、世界遺産に登録された。
近鉄吉野線吉野駅下車。来訪者用の駐車場がある。(Y.N)



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