夢浮橋之古蹟は、京都府宇治市の宇治橋西詰「夢の浮橋広場」にあり、石碑が建てられている。
夢浮橋は、源氏物語の「宇治十帖」の最後で、浮橋とは筏や舟を水上に浮かべ、その上に板を渡しただけのはかない橋で、源氏物語の無常感を象徴しているといわれる。
紫式部像は、夢浮橋之古蹟の後ろに宇治橋を背にして建てられている。
紫式部は、源氏物語の作者で、999年頃藤原宣孝と結ばれたが、宣孝の死後、源氏物語を書き始めた。
やがて左大臣藤原道長から、一条天皇の中宮になった娘の彰子の女房として仕えるように召し出され、宮仕えの身となった。
そのこともあり、源氏物語が当時の宮廷社会の状況を生き生きと描き出し、因果応報の人生感と無常感の長編となっている。
京阪電車宇治線宇治駅下車、徒歩約10分。