夕顔之墳

夕顔之墳は、京都市下京区夕顔町にある。
石標には、「源語傳説 五條邊 夕顔之墳8ゆうがおのつか)」と記されている。
昭和4年(1929)、京都史蹟会によって建てられた。
夕顔は源氏物語の登場人物で、当初は頭中将(とうのゆうじょう)の通い人であったが、本妻の嫉妬を恐れて五条の荒れ果てた家に身を隠していた。
その「夕顔の宿」で、光源氏に見初められて逢瀬を重ねるが、物の怪に憑かれて急死した。
この物語から夕顔町という地名が生まれ、江戸時代の好事家が夕顔の宿の推定地に墓を建立した。
安永9年(1780)に刊行された「都名所図会」にも夕顔の宝篋印塔が描かれており、現在も付近の旧家の中庭に残されている。(非公開)



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