遍照寺

遍照寺は、和歌山県九度山町にある高野山真言宗の寺院である。
本尊は、大日如来で右にもと観音堂の十一面観音、左に我覚寺薬師堂の薬師如来が祀られている。
弘法大師の時代、槇尾明神の別当寺として創建された。→ 槙尾山明神社
寛政10年(1798年)に書かれた遍照寺縁起の「善根功徳の記」に、槇尾山の由来と遍照寺の起源が次のように書かれている。
「この山は神代の昔から有為の峰といって丹生・白髪大明神のあるところ、弘法大師が槇尾山で修行されておられた頃、かたわらの弁財天を御信仰なされて、日夜お参りされていた。
高野山をお開きになってからも厚く信仰され、月に九度ずつ槇尾山に参詣されていた。ところがある日、九度山まで下ってこられた時、吉野川に大水が出ていた。どうして渡ればよいのかと沈んでおられた。
そこへ弁才天が現れて、この地にわれを移し祀れ、と告げられた。
そこで大師はこの山へ弁才天を移し祀り、槇尾山という御自筆の額を掲げられた。
この時から社を槇尾明神社といい、傍らに別当寺を建てて槇尾山遍照寺と名付けられた。」
貞享3年(1686年)12月13日、火災により本堂を失ったが、翌年2月に再建された。
明治28年(1895年)12月、境内に九度山小学校の新校舎が建つことになったため、一段下の我覚寺に移り、翌年本堂が再建された。
大正2年(1913年)警察派出所の壇にあった観音寺を合併した。紀伊西国第21番札所となっている。
南海高野線九度山駅下車、徒歩7分。



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