五十嵐播水句碑

五十嵐播水句碑は、和歌山県高野山光臺院にある。
石碑には、次のように刻されている。
籠り僧ことりともせず蟻地獄
                  播水

籠り僧とは、①寺の本堂または籠堂にひきこもって、一定期間、水垢離、念仏、読経などの修行をする僧、②人の死後、中陰(四十九日)の間、葬屋にこもって読経など仏事を行う僧である。

五十嵐播水(いがらしばんすい)(1988-2000)は、兵庫県姫路市出身の俳人、内科医である。本名は久雄。
京都帝国大学医学部を卒業、神戸中央市民病院に勤務、内科医長、副院長を経て院長となった。
俳句は、大正9年(1920)高浜虚子に師事、ホトトギス同人。
昭和5年12月以降、俳誌「九年母(くねんぼ)」を主宰。
「播水句集」「石蕗の花」「老鶯」「一頁の俳話」「句作雑話」「句作春秋」などの著書がある。
人柄に根ざした温雅清澄の句風で知られる。→ 全国の歌碑・句碑めぐり 高野山内の句碑



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