総社大神宮

総社(そうじゃだいじんぐう)大神宮は、福井県越前市京町にある。
主祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)である。
参道奥にある二の鳥居の額「総社大神」は、東郷平八郎の筆である。
社殿南西には、「越前国府」の石碑が建立されている。

国司は毎年、赴任した国内にある神社を巡拝、奉幣することなっていたが、平安時代になると一宮(いちのみや)二宮(にのみや)以下の国司所祭の神霊を一カ所に合祀して、総社が建てられるようになった。
当社が越前国の国府の地に鎮座する総社として、かつては惣社大明神と称し、現在では通称「おそんじゃさん」と呼ばれている。
「一遍上人絵伝」によると、正応3年(1290)、正応5年(1292)に時宗2世 他阿真教(たあしんきょう)が、当社に参籠したことが記されている。

室町時代以降、戦乱で総社は衰微したが、戦国武将の朝倉孝景(たかかげ)から社領30石の寄進や織田信長から庇(かば)いの禁制(きんぜい)を受けた。
縁起によると、府中城の修築を行った前田利家は、社地を二の丸としたため社殿を現在地に移したという。
文禄元年(1592)、府中に入封した青木紀伊守秀以は丹生郡新保村に30石の社領を寄進し、江戸時代に入って本多氏も社領30石を安堵し、明治維新に至っている。
祭礼は、府中祭りとして9月に行われる。

JR北陸本線武生駅下車、徒歩10分。参拝者用の駐車場がある。



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