青賀原神社

青賀原神社は、大阪府河内長野市にある。
祭神は、丹生大明神、高野大明神、久爾津神、稲荷大明神である。
祭神の丹生大明神は、桓武天皇の延暦3年(784年)9月14日紀州かつらぎ天野の里からこの地に安置された。
この神は、天照大神の弟で月読之尊(つくよみのみこと)(月の神)といわれている。
弘法大師空海が、高野山開創の前に槙尾寺に向かい下里谷の茅原を通行中に、急に黒雲が舞下り天地が鳴り響いて、
道端の澤から頭九つの大蛇が出現し、火を放って空海にとびかかった。
空海は衣の袖で大蛇を振り払い、不思議な念仏を唱えると、黒雲の中から白と黒の犬を連れた身の丈八尺の狩人が現れ、矢の先が千筋に分かれる弓で大蛇を退治した。
空海が狩人にどなたかと尋ねたところ、
「我は一字金輪(いちじきんりん)(仏頂尊)なり。空海宗祖の御命を助けるため丹生大明神に化身し出現した」と答えた。
丹生大明神は、大蛇の死骸に土をかけ墓を築くと、その姿を消した。
空海はこの墓を「九頭神山(くずしんざん)」として、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えたことから、この場所を南無阿弥陀仏(なばいだ)として今もその地名を残し、大蛇とともに語り継がれている。
神社創建は、平安時代後期の治承4年(1180年)4月16日と伝えられる。
記録によると、明治40年(1907年)12月26日村社青ケ原神社は高瀬にある高瀬神社とともに小山田村の住吉神社に合祀されたが、現在も神殿に氏子が参拝している。
南海電車高野線河内長野駅からバスで金剛寺前下車、徒歩45分。



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)