荒田八幡神社は、神戸市兵庫区荒田町にある神社である。
祭神は、応神天皇、素戔嗚尊、安徳天皇である。
厄除けの神として信仰され、厄除大祭(1月18日、19日、20日)には、県下一円からの参詣者でにぎわう。
荒田八幡神社は、古くは高田神社といい、荒田村字一町田に鎮座し、熊野権現を祀っていたので、その森は権現の森と呼ばれていた。
明治31年に、すぐ西の宝地院境内の八幡社を神仏混淆を避けてここに合祀し、荒田八幡神社となった。
宝地院(浄土宗)は、壇ノ浦の戦いで平家一族とともに入水した安徳天皇の菩提を弔うために弘安2年(1279)に建立されたと伝えられている。
平安時代末期、この地は平清盛の弟 池の大納言平頼盛の山荘で、治承4年(1180)6月3日の福原遷都のとき、
三種の神器と文武百官を従えて福原に着いた安徳天皇の居所となったことから、「史蹟 安徳天皇行在所址」の標石が建てられている。
その後、安徳天皇は平清盛の邸宅である「雪見御所」に移り、入れ替わりに高倉上皇が平頼盛の山荘に入居した。
高倉上皇の「厳島御幸記」に頼盛の山荘について、次のように記されており、邸内が広かったことが窺える。
「申の刻に福原に着かせ給う云々、あした(あらた---荒田)という頼盛の家にて笠懸(かさかけ)、やぶさめなど仕うまいらせ、御覧せらる。日暮れ帰らせ給う。」
昭和55年6月3日、福原遷都800年を記念して、神戸市及び郷土史家によって「福原遷都八百年記念碑」が建設された。
JR山陽本線神戸駅からバスで大学病院前下車徒歩3分。
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