延命寺

延命寺は、大阪府河内長野市にある真言宗御室派の寺院である。
弘仁年間(810年-824年)に弘法大師がこの地に葉樹、薬草が多く生えているのを見て、布教の適地として地蔵菩薩を安置し、法羅山宝幛寺としたのが起源と伝えられている。
江戸時代の名僧といわれた浄厳は、この地で誕生し、20年余りの高野山での修行ののち、この寺を再興し、1677年葉樹山延命寺に寺号を改め、本尊も如意輪観音に改められた。
境内には、本堂、護摩堂、釈迦堂、弁財天堂、経蔵、鐘楼などがある。
寺宝、絹本着色兜率天曼荼羅図(とそつてんまんだらず)、木造釈迦如来立像は国の重要文化財に指定されている。
境内は、紅葉の名所としても知られ、特に樹齢1000年といわれるカエデの巨木は、夕日に映える美しさから「夕照のもみじ」と呼ばれ、大阪府の天然記念物に指定されている。
南海電鉄高野線美加の台駅から南海バス「神ケ丘口」下車、徒歩15分。紅葉の季節には、自家用車を美加の台神ケ丘口バス停横の駐車場に止めて、散策する人が多い。



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