フェニックス褶曲(フェニックスクリフ)

フェニックス褶曲(フェニックスクリフ)は、和歌山県すさみ町口和深きさば海岸にある。
褶曲は、堆積した当時は水平だった地層が地殻変動などで横からの力が加わり波状などに屈曲した状態をいう。
この褶曲は、二千万年前から四千万年前にかけて形成されたと言われ、「つの字」「くの字」型に大きく折れ曲がり、木の年輪状の断面を見ることができ、南紀熊野ジオパークの一部である。
南紀熊野では、プレートの沈み込みに伴って生み出された下記の異なる三つの地質体を見ることができる。  

 付加体  深い海にたまった砂や泥が陸地に押し付けられてできた岩石  フェニックス褶曲  
 前弧海盆堆積体  浅い海にたまった砂や泥が固まった岩石  千畳敷  
 火成岩体  マグマが冷えて固まった岩石  古座川の一枚岩  

南紀熊野ジオパークセンター(TEL0735-67-7100)にガイドを申し込むことができる。
紀勢本線周参見駅下車、徒歩約1時間。国道42号線沿いに数台の駐車スペースがある。
危険度が高いため、登山靴等で行く必要がある。潮位が高い時には見学できない。

令和5年(2023)3月追記
令和4年に歩道や手すりが整備された。歩道入口には、ゲートが設置されており、普段は施錠している。
潮の干満や波の状況により海に転落する恐れがある場所や足元が危険な岩場、急斜面があるため、ガイドなしでは通行できない。
褶曲までのガイド料は7千円(1~5人)。問合せは、すさみ町観光協会(TEL 0739-34-3200)。



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