古座川の一枚岩

古座川の一枚岩は、和歌山県古座川町にある。
古座川の左岸にそびえる高さ100m、幅500mの大岩壁で、昭和16年に国の天然記念物に指定されている。
一枚岩は、「天柱岩」「飯盛岩」「ぼたん岩」「高地の虫喰岩」などの古座峡の奇岩とつながっている。
これらは熊野カルデラ火山の地下深くでマグマからできた岩体で「古座川弧状岩脈」と呼ばれている。
火山活動から長い年月を経て、地上に現れた岩体が風化、浸食されて珍しい形となった。
平成21年5月10日の「地質の日」に、紀伊半島の生い立ちを物語る貴重な地質遺産として、日本の地質百選に選定された。
JR古座駅から徒歩で約3時間。道の駅一枚岩があり、道の駅の駐車場を利用する。
→ フェニックス褶曲

一枚岩の守り犬伝説

昔、太地(今の太地町)にいた岩が大好きな魔物が、古座川に目をつけ、下流の岩から次々と食べていった。
いよいよ一枚岩を食べようと噛みついた時、里に住む猟犬が襲いかかった。
魔物は、犬が大嫌いだったので一目散に退散した。お蔭で一枚岩とその上流の岩は食べられずに残っているという。
4月19日前後と8月25日前後の夕方5時前の数分間、夕日を受けて犬の形をした影が一枚岩に浮かび上がる。
地元では、親しみを込めて「一枚岩の守り犬」と呼ばれている。



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