錦渓山 極楽寺は、大阪府河内長野市古野町にある融通念仏宗の寺院である。
寺伝によると、聖徳太子が推古天皇の病気平癒を願い、この地の五株の杉の根元に湧く霊水を汲んで献上したところ、無事回復したことから、聖徳太子が薬師如来を刻み本尊としたのが当寺の始まりとされている。
当時は、温泉寺と呼ばれており、境内の薬師堂や五ノ木稲荷は、その名残といわれている。
その後、寺は衰退したが、元享2年(1321)融通念仏宗の法明上人によって再興され、本尊を阿弥陀如来とし、さらに当寺を中本山(古野本山)として摂津・河内二州六別時の第一と定めた。→ 大念仏寺
別時(べつじ)とは、行者が特別の期間、日時を定めて称名念仏を唱えて修行する念仏道場のことで、当寺は錦部別時と称されていた。
南北朝時代の兵火で焼失し、慶長8年(1603)地元の祐算(ゆうざん)上人(上原の中村与治良次郎)により再建され、ついで膳所藩主 本多氏の菩提寺として栄えた。
本堂(方七間)は、万治元年(1658)に建立され、文化9年(1812)に再建された。
昭和53年(1978)には「河内の大佛さん」が建立され、昭和59年(1984)に大仏開眼法要が行われた。
錦渓大仏は、青銅製の阿弥陀如来像で、高さは6.8m、大仏八角堂と十二蓮弁を合わせると13.2mの高さとなる。
南海高野線、近鉄長野線の河内長野駅下車、徒歩7分。
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