五輪塔覆堂(おおいどう)は、奈良県大和郡山市の筒井順慶歴史公園にある。
戦国時代の武将 筒井順慶の墓所で、昭和19年(1944)に重要文化財(建造物)に指定された。
筒井順慶(1549-1584)は、天正12年に郡山城中で亡くなり、奈良の円証寺に葬られたが、後に改葬し、当地に葬られた。
覆堂は、桁行一間、梁間一間の宝形造りの建物で、柱の間に貫をわたして板塔婆を目透かしに打ち付けている。
本瓦葺の屋根には、宝珠と路盤を置いている。
堂内中央には、高さ117cmの五輪塔があり、地輪に次のように刻されている。
順慶陽舜房法印 三十六歳 子時入滅
梵字
天正十二季甲申八月十一日
堂内奥には当時の石灯籠一基があり、次の銘がある。
天正拾三年 □□
奉寄進燈爐為順慶御菩提也
八月十四日
狭川真一氏は、堂内の五輪塔について、高野山奥の院の筒井順慶供養塔と共通する特徴が多く、造塔に関して同一の宗教者の関与を想定したくなる とコメントしている。
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