仏陀山 弘福寺は、奈良県明日香村にある真言宗豊山派の寺院である。
古くは、川原寺(かわはらでら、かわらでら)と呼ばれた。→ 川原寺跡
川原寺は、天智天皇が建立した官寺で、飛鳥寺、薬師寺、大官大寺とならぶ飛鳥四大寺の一つに数えられる。
日本書紀によると、673年当時日本で初めて写経が行われた場所であることが記されている。
天長9年(832)には、空海が京都と高野山の往復に宿所として当寺を賜ったといわれている。
弘福寺(ぐふくじ)本堂には、本尊十一面観音、持国天、多聞天、十二神将が安置されている。
弘福寺本堂南には、川原寺中金堂跡礎石(柱石) 瑪瑙(めのう)の礎石がある。
境内にある28の礎石は、当時の中金堂を支えていたものである。
近鉄吉野線飛鳥駅からバスで川原下車、徒歩2分。
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