平安神宮

平安神宮は、京都市左京区にある神社である。
平安京奠都(てんと)の延暦13年(794年)から千百年にあたる明治28年(1895年)、桓武天皇を祭神として創建された。
紀元二千六百年にあたる昭和15年(1940年)には、平安京有終の天皇である孝明天皇も合祀された。
社殿は、平安京の中心施設である朝堂院をおよそ八分の五に縮小して復元されている。
平安時代の應天門は、朝堂院の南面正門で延暦14年(795年)に造営された鴟尾(しび)を置く碧瓦葺(みどりかわらぶき)の建物で、左右両楼から栖鳳(せいほう)・翔鸞(しょうらん)の二楼につながっていた。
現在の門は、明治28年に往時の様式を復元し、平安神宮の神門として建造された。
中央正面には一層入母屋造りの拝殿 大極殿があり、そこから連なる左右の回廊から東に蒼龍楼(そうりゅろう)、西には白虎楼がある。
いずれも平安京のものを厳密に考証して復元された国指定重要文化財である。→ 平安京朝堂院大極殿跡
本殿の背後には、約3万㎡の神苑がある。
例祭は、4月15日である。平安奠都の日にあたる10月22日には、平安神宮の祭礼として、京都三大祭りの一つである時代祭(京都市無形民俗文化財)が行われる。
明治28年(1895年)「平安奠都千百年紀念式典」の奉祝行事として企画されたのが、時代祭のはじまりである。
現在では、平安講社という市民の組織が祭りを支え、各時代の歴史風俗を復元し、御所から平安神宮まで約二千名の行列が練り歩く。
京都市営地下鉄東西線東山駅下車、徒歩約10分。岡崎公園周辺に有料駐車場がある。





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