奉建塔(楠公六百年祭記念塔)は、大阪府千早赤阪村にある。
楠木正成の没後600年を記念して、昭和15年に全国の小中学校や教師などの寄付金で建てられた。
奉建塔の建つ山は、上赤阪城の出城跡で、斜面にはすいせんが植えられている。
43歳で亡くなった楠木正成に因んで、高さは43尺(約13m)の鉄筋コンクリート造りで、その表面に花崗石が積まれている。
工事着手は昭和10年11月で、昭和15年5月15日に竣工した。
正面には、菊水の紋章の下に、楠木正成が旗印に用いたと伝えられる「非理法権天」という言葉が刻まれている。
非は理に勝てず、道理は法に勝てず、法は権力に勝てず、その権力も天命には勝てないという意味である。
神戸の湊川神社には、非理法権天旗が残されている。
近鉄長野線富田林駅からバスで千早赤阪役場前下車、徒歩10分。