湊川神社

湊川神社は神戸市中央区にある。旧別格官幣社である。
祭神は、楠木正成(大楠公)を主祭神とし、正季(まさすえ)、子の正行(まさつら)、正成夫人以下一族殉難将士の霊を配祀している。
楠木正成は、元弘元年(1331)後醍醐天皇の命に従い挙兵し、鎌倉幕府を崩壊に導いた。
しかし、九州へ一時敗走した足利尊氏、直義(ただよし)の軍と湊川の地で戦い、激戦の末、延元元年(1336)5月25日、弟の正季と「七生報国」を誓って刺し違え、殉節を遂げた。
その後、墓所は、豊臣秀吉検地の際、免祖地とされ、江戸時代初期には摂津尼崎藩主、青山幸利(よしとし)によって松と梅が植えられ、五輪の供養塔も建てられた。
元禄5年(1692)、水戸光圀が自筆の墓碑「嗚呼忠臣楠子之墓(ああちゅうしんなんしのはか)」を建立して、遺徳を顕彰した。
明治元年(1868)明治天皇が、湊川神社創祀御沙汰書を出し、明治5年(1872)5月24日に鎮祭されたのが、現在の湊川神社である。
宝物殿には、段縅(だんおどし)腹巻、大楠公自筆法華経奥書、非理法権天旗などが展示されている。
境内には、国の指定史跡として「楠木正成戦没地」(大楠公御殉節地)、「楠木正成墓碑」(大楠公御墓所)がある。
5月24日から26日まで楠公祭が行われる。
神戸高速鉄道高速神戸駅下車、徒歩3分。


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