楠木正成墓所は、神戸市中央区の湊川神社表門を入った東側にある。
元禄5年(1692)この地を訪れた徳川光圀が、正成戦死の地の荒廃を嘆き、
摂津、河内、和泉の三国から石材を集めて、墓碑「嗚呼忠臣楠子之墓(ああちゅうしんなんしのはか)」を建立し遺徳を顕彰した。
墓碑の8文字は、徳川光圀の筆によるもので、碑面には、光圀に仕えた明の儒学者、朱舜水(しゅしゅんすい)の撰文が彫られている。
碑の下の石棺の中に、「楠正成霊源光圀造之」と刻んだ円鏡が埋めてあるといわれる。
墓碑は、昭和26年(1951)に国の史跡に指定されている。
神戸高速鉄道高速神戸駅下車、徒歩3分。