生田神社

生田神社は神戸市中央区にある神社である。
祭神は雅日女尊(わかひるめのみこと)で、雅(わか)く瑞々しい日の女神という神名で、天照皇大神の幼名ともいわれる。
日本書紀によると、神功皇后が外征から凱旋したとき、神戸敏馬(みぬめ)の沖合で船が進むことができなくなったので、
務古の水門(和田岬)で占ったところ、海上五十狭茅(うながみのいさち)に命じて、雅日女尊を活田長峡国(いくたながおのくに)の地に祀ることになったとある。
平城天皇の時に、摂津44戸をもって神封とされた。神戸という地名は、この生田社の神戸(かんべ)によるものとされる。延喜式には名神大社に列せられている。
社殿北側には、生田の森がある。枕草子に「森は大あらぎの森---信田の森、生田森」と記され、平安時代から多くの歌に詠まれ、源平合戦の古戦場ともなった。
寿永3年(1184)の源平一の谷の合戦では、源範頼率いる軍勢と平知盛の軍勢が激戦を繰り広げた。
このとき源氏方の梶原景時の長子 梶原景季(かげすえ)が、境内に咲く梅の一枝を折って箙(えびら)に差して戦ったとされ、のちに謡曲「箙」にも取り上げられている。→ 逆櫓の松跡
平成7年(1995)阪神淡路大震災で拝殿が崩壊したが、平成8年6月に復興し、「蘇りの社」とも言われている。
JR東海道線三ノ宮駅下車、徒歩5分。



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