神籠石(じんごいし)

神籠石(じんごいし)は、奈良県桜井市にある。

案内板には、次のように記されている。
  神籠石(じんごいし)(ちご石)
 明治43年(1910)の古書に忍坂村の中央に「楯の奥」(現・タツノ奥)というところあり、その北の矢垣内(現・屋垣内)に『神籠石』という大きな建石があると記されています。
また昔から「血ご石」と呼ばれ、石を割ると血が出るといわれてきました。つまり、「チゴイシ」は「神籠石」だったのです。
ジンゴイシを繰り返し言えば------「チゴイシ」になったのでしょうか。

 火の見櫓と半鐘は、昭和35年(1960)頃、忍坂坐生根神社境内より、ここに移設されたものですが、まだ櫓(やぐら)が置かれて無い頃、忍阪の若者たちは素手で正面からこの巨石に登り、一畳敷きの上で大の字になれば一人前の証とされていました。登りはよいが降りるにはかなりの勇気がいったようです。

 神籠石は一般的には「こうごいし」と呼ばれ山中に列石や土塁、石塁で囲いを作った遺跡のことです。
この巨石についての由来は明らかではありませんが、忍阪では、神武天皇がこの地にいた八十建(ヤソタケル)を討つとき、この石に匿れ、石垣をめぐらし楯としたという伝聞があり、現在の地名「タツノ奥」(タチノ奥)の由来は楯とした巨石のある奥のほうという意味合いもあるようです。
また一説には、この巨石は近くにある舒明天皇陵(段ノ塚古墳)の兆域(延喜式によると東西9町、南北6町)の基準となる施設との考えもあり興味がひかれます。
規模は高さ約2.5m、幅約1.5m、厚さ約1mで若干の表面加工が見てとれます。

 一体、だれが、どんな目的で建てたのか?謎の大石です。皆さんもいろいろ想像してはいかがでしょうか?




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