花岳寺

台雲山花岳寺は、兵庫県赤穂市にある曹洞宗の寺院である。
本尊は、釈迦如来が祀られている。
赤穂藩主浅野長直が正保2年(1645)入封直後に母台雲院殿の法名を山号とし、父華嶽院殿の法名を寺号として創建した。
それ以来、藩主浅野氏及び森氏の菩提所として続いている。
元禄14年(1701)藩主浅野内匠頭が幕府高官の吉良上野介に切りつける刃傷事件を起こし、浅野家は絶家となった。
翌年の赤穂義士四十七士の討入り、切腹の後、元文4年(1739)義士の三十七回忌に墓所が作られた。
義士墓所には、浅野内匠頭(長矩)を中心に左右に大石内蔵助父子、周囲に義士たちの遺髪を埋めたといわれる墓が並んでいる。
境内には、義士宝物館、義士木像館がある。
山門は、明治6年(1873)に赤穂城西惣門を移築したもので、赤穂市の指定有形文化財となっている。
山門を入ると、大石なごりの松(二代目)が植えられている。
また東側には、「鳴らずの鐘」と呼ばれた梵鐘がある。
この鐘は、元禄16年2月4日に赤穂義士46人が切腹し、この知らせを聞いた町民が四十六士の死を悲しみ、この鐘を延々と撞いたといわれる。
「爾来音韻を失すること五十年」「寛政9年(1797)再改鋳」と梵鐘に銘記されている。
50年の間、この鐘は「鳴らずの鐘」と呼ばれたという。
本堂の天井画は、赤穂最大の画人、法橋義信が描いた「竹に虎」である。
JR赤穂線播州赤穂駅下車、徒歩10分。


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