紀見峠

紀見峠は、和歌山県と大阪府の境にある標高400mの峠である。
紀伊国と河内国の境で、高野街道の宿駅として栄えたところで、峠の旧街道脇に「高野山六里道標石」が建てられている。
また、文化勲章を受章した数学者岡潔博士(1901年-1978年)は、少年時代を含め生涯3度紀見峠に居住していたことから、「岡潔生誕の地」の石碑がある。
博士の顕彰活動に取り組む「橋本市岡潔数学WAVE」が、岡博士の散策した道を「情緒の道」と名付け、この地に博士の筆跡を写し取った文字で標柱が建てられている。
峠の民家裏に「一結衆二十七人墓、元中三年三月」銘の石造五輪塔がある。これらの古碑は、南都復興のために、この地で戦死した武士や住人を祀ったものと考えられている。
南海高野線紀見峠駅下車、徒歩約40分。


峠の茶屋 丹波屋

峠の茶屋 丹波屋は、紀見峠から高野街道を約400m南に行ったところにある。
店内には、江戸時代の宿場町の面影の残る風景画が飾られている。



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