橘本王子、阿弥陀寺は、和歌山県海南市下津町にある。
浄土宗丈六山 阿弥陀寺の境内に、橘本王子(跡)の案内板がある。
藤原定家や藤原頼資(よりすけ)等の日記には、「橘下(きつもと)王子」と書かれている。
江戸時代には「橘本王子」と書いたが、「紀伊続風土記」によると、王子は村の北にあって、土地の人は「本」の字を略して、橘の王子と呼んだ。
また、白河法皇が参詣の時に、この王子社に通夜して「橘の本に一夜の旅寝し入佐の山の月をみるかな」という歌を詠んだと伝えている。
室町時代の永享9年(1437)に王子社の社殿が造営され、江戸時代の貞享4年(1687)に屋根を葺き替えたという棟札が、現代も残されている。
「古事記」「日本書紀」には、垂仁天皇の時代に、田道間守(たじまのもり)が常世の国から橘の木(ときじくのかくのこのみ=非時の香菓)を持ち帰ったという伝説が書かれており、
それをこの地に植えたという言い伝えから案内板の後ろには橘の木が植えられている。→ 橘本神社
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