橘本神社 所坂王子は、和歌山県海南市下津町橘本にある。
橘本から市坪にかかる坂は「トコロ(薢)坂」と呼ばれ、昔このあたりに「草蘇(薢)(植物の野老(ところ))」が自生していたので名付けられた。
橘本(きつもと)神社は、加茂川の南岸、市坪川左岸に沿う熊野街道に面して鎮座する神社で、古くは熊野九十九王子の一つ 所坂王子の鎮座地であった。
橘本神社は、明治40年(1907)に神社合祀令によって祀られ、田道間守を主神とし、橘本の氏神とした。
このとき、村内の小祠である里神社、天神社、妙見社と塔下王子社、橘本王子社を合祀した。
主祭神の田道間守命(たぢまもりのみこと)は、第11代垂仁天皇の御代に常世の国に渡り、「橘」(たちばな 現在のミカンの原種)を持ち帰り、天皇に献上した。
その橘がこの地に日本で最初に植えられたと伝えられている。
その昔、橘(果実)の実で最初にお菓子がつくられたと言われていることから、みかんと菓子の神様として、全国のみかん、菓子商人から崇敬されている。
境内には、田道間守が持ち帰った「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」とされる橘樹が植えられている。
例年4月3日には、春祭、菓子祭、全国銘菓奉献祭、10月10日には、例大祭、みかん祭が行われる。
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