興福寺 中金堂

興福寺中金堂(ちゅうこんどう)は、奈良市興福寺境内にある。
単層裳階付き寄棟造、桁行9間、梁行6間である。
中金堂は藤原不比等(659-720)が興福寺の最初の堂宇として、和銅3年(710)の平城遷都と同時に創建した。
創建当時の規模は奈良朝寺院の中でも第1級であったといわれている。
当初は、藤原鎌足ゆかりの釈迦如来を中心に、薬王・薬上菩薩、十一面観音菩薩二躯、四天王、
さらに養老5年(721)に橘三千代が、夫の藤原不比等の一周忌供養で造立した弥勒浄土の群像が安置されていた。
創建から6回の焼失、再建を繰り返し、平成30年(2018)に再建され、創建当時の様式で復元された。
中金堂創建当初の本尊は、藤原鎌足が蘇我入鹿の打倒を祈願して造立した釈迦如来像と伝えられる。
現在堂内中央には、5代目本尊の木造釈迦如来坐像(像高283.9cm)が安置されている。
また、堂内には、木造薬王、薬上菩薩立像、木造四天王立像、厨子入り木造吉祥天倚像(いぞう)、木造大黒天立像が安置されている。
本尊前の法相柱は、高さ6.8m、周囲2.45mで、無著菩薩を初めとする14人の法相宗の祖師が描かれている。


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