高野街道六地蔵第二(橋本市指定文化財)は和歌山県橋本市南馬場にある。
江戸時代の後半、高野山参詣者の安全を祈願して、清水から桜茶屋までの六か所に地蔵堂が建立され「高野街道六地藏」と呼ばれていた。
堂内には、中央に地蔵菩薩(像高60cm)、右に観音菩薩(像高67cm)、左に不動明王(像高69cm)の三体が祀られているが、左右の二体は後から祀られたといわれる。
観音菩薩には、「西国二十七番 播磨書写山」の銘があり、学文路(国城)西国三十三所巡りの二十七番「南馬場 書写山 円教寺」となっている。
紀伊続風土記の清水村の項に次のように書かれている。
「地蔵堂 境内周二十二間丁田にあり 六地蔵の第二なり」
堂前の里程石には、次のように記されている。
「東 高野山女人堂迄三里
地蔵尊 弘法大師御作
弘法大師御母公御廟所
慈尊院村江一里是ヨリ十丁程先別道有
南 橋本町東家舩渡シ江一里
伊勢江三十六里吉野江七里
大坂江十二里堺江九里」
平成26年11月、国道370号線の拡幅により約7メートル西北西に移設されたため、里程石の基部の色が違っている。
南海高野線紀伊清水駅下車、徒歩20分。