九度山・真田ミュージアムは、和歌山県九度山町にある。
真田昌幸・幸村(信繁)・大助 三代の物語を長く後世へと語り継ぐことを目的として、平成28年(2016年)3月に開館した。
真田昌幸(1547-1611)は、信濃国上田城を本拠地に、上杉、徳川、北条の勢力に囲まれながらも、智謀を駆使して戦国時代を生き抜いた武将として知られる。
徳川の大軍を二度破ったが、関ケ原の戦いで西軍に与したため、高野山蓮華定院に配流となり、九度山で生涯を閉じた。
真田幸村(1567-1615)は、真田昌幸の次男として生まれ、上杉家や豊臣家で人質として過ごした。関ケ原の戦いで父ともに蟄居となり、九度山で14年間を過ごした。
大坂冬の陣では、真田丸を築いて活躍したが、大坂夏の陣では、壮絶な最期を遂げた。徳川家康をあと一歩のところまで追い詰め、「日本一の兵(つわもの)」と称えられた。
真田大助(1603-1615)は、九度山で生まれ、幸村とともに大坂の陣に参戦し、豊臣秀頼とともに大坂城で切腹した。
ミュージアムでは、九度山での真田三代の雌伏の生活を紹介するとともに、上田時代、大坂の陣、真田伝説などがパネルや映像で紹介されている。
また平成28年放送のNHKドラマ「真田丸」に因んで、大河ドラマ展が開催された。
南海電車高野線九度山駅下車、徒歩10分。道の駅「柿の郷くどやま」の駐車場を利用できる。