杭全神社

杭全神社は、大阪市平野区にある神社である。
当社は坂上田村麻呂の子、広野麿がこの付近の地を賜り、その子当道(とうどう)が862年に氏神として素戔嗚尊ほかを祀った(第一殿)のが最初といい、杭全荘の惣社として栄えた。
その後、熊野信仰が流行して1190年に熊野権現を勧請した。(第三殿)
さらに1321年、後醍醐天皇の勅命により、熊野三所権現を祀った。(第二殿)
神社名は、かつて牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)あるいは熊野三所権現と呼ばれていたが、明治の神仏分離令で、寺院関係のものは長寶寺に移され、1870年に杭全神社と改称された。
第一殿は、春日大社本殿の移築で、第二、第三殿は、1513年に再建されたものである。
杭全神社連歌所は、室町時代に建てられたが、大坂冬の陣で焼失し、1708年に再建されたもので、1585年から明治初期まで連歌会が行われた。
参道西側には、くすの大樹があり、樹齢600年以上で、大阪府の天然記念物に指定されている。
年中行事では、1190年から伝わる4月13日の御田植神事と、「けんか祭」といわれる勇壮な夏祭りが知られている。
JR大和路線平野駅から徒歩7分。駐車場はないが、参道への駐車は可能である。(Y.N)



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