松平三郎兵衛忠重夫妻供養塔は、和歌山県高野山奥の院２５町石北西にある。
奥の院参道沿い北側にあり、越後村上内藤家供養塔の東側に位置している。
大型五輪塔二基が並んでおり、御廟側が松平三郎兵衛忠重供養塔、一の橋側が松平忠重夫人供養塔である。
忠重供養塔の地輪には、次のように刻されている。
（正面）
生国下総今在紀□和哥山
松平三郎兵衛忠重追善也
（梵字）爲金邦源真居士
施主孝子松平与一造之
寛永二乙丑年六月三日敬白
（側面）
主殿頭家忠四男忠重
九代孫松平三郎兵衛源
忠昌爲修□□也
（梵字）
干時天保五甲午年三月
忠重夫人供養塔の地輪には次のように刻されている。
（正面）
生國信州今紀刕和哥山
松平三郎兵衛内儀逆修
（梵字）梅香春清禅定（尼）
信□諏訪因幡守息女
寛永二乙丑年八月十五日
松平三郎兵衛忠重は、深溝（ふこうず）松平家 松平家忠の四男で、徳川頼宣に従って紀州へ入った。→ 肥前島原 松平家供養塔
寛政重修諸家譜には、次のように記されている。
忠重（ただしげ）ー 三郎兵衛 母は上におなじ。紀伊頼宣卿に仕ふ。子孫彼家臣たり。
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