西宮神社

西宮神社は、兵庫県西宮市にある神社である。
祭神は、第一殿が西宮大神(蛯児神、ゑびす様)、第二殿が天照大神、大国主大神、第三殿が須佐之男大神である。
通称は西宮戎と呼ばれ、全国戎社の本社で、商売繁盛の神として信仰を集めている。
平安時代末期頃より、現在地に広田神社の別宮南宮があり、浜の南宮(梁塵秘抄)と呼ばれ、その境内の一小社として戎社が祀られ、戎三郎殿ともいわれた。
伝えによると、鳴尾の漁師が網にかかった神像を海に捨てたが、翌日捨てたはずの像が再び網にかかったため、家に持ち帰って祀った。その夜の夢に戎神の託宣があり、神意により鎮祭したのが、現在の戎社という。
平安時代末期には高倉上皇の奉幣をはじめ皇族神祇伯の参拝があったといわれる。
特に中世以降に福の神と崇める信仰が盛んとなり、傀儡師の活動や謡曲や狂言を通じて社勢は隆盛した。境内にある百大夫神社は、人形繰りなどを行った傀儡師集団の祖を祀っている。
本殿は、三連春日造りと呼ばれる神社建築の中で特異な構造をもつ元国宝建造物で、戦災のため昭和36年に復元した。
表大門(国の重要文化財)は、豊臣秀頼の寄進と伝えられ、丹塗りであることから赤門とも呼ばれる。
その左右に連なる全長247mに及ぶ大練塀は、室町時代の作といわれ、京都三十三間堂の太閤塀、名古屋熱田神宮の信長塀と並ぶ三練塀の一つである。
現在、正月の9日から11日まで行われる十日ゑびす大祭は、100万人もの人出で賑わう。
十日えびすの開門神事、福男選びは、1月10日午前6時に表大門が開き、一斉に走り参りをする行事で、関西の風物詩となっている。
歌舞伎の釣女は、能狂言「釣針」をもとにした「松羽目物」といわれ、大名が太郎冠者をお供に縁結びの神として西宮のえびすさまに参詣する舞踊劇である。
阪神電鉄本線西宮駅下車、徒歩5分。参拝者用の無料駐車場がある。





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