史跡杣之内古墳群 西山古墳は、奈良県天理市にある。
杣之内(そまのうち)古墳群は、天理市杣之内町、勾田町、乙木町にかけて、東から西に延びる尾根や台地上に点在する古墳群である。
前期の大型前方後方墳である西山古墳(杣之内町)、横穴式石室を埋葬主体とする代表的な後期前方後円墳の東乗鞍(ひがしのりくら)古墳(乙木町、杣之内町)、
石舞台古墳に匹敵する巨大な横穴式石室をもつ円墳 塚穴山古墳(勾田町)、切石で整備した石室を架構する峯塚(みねづか)古墳(杣之内町)などが知られている。
西山古墳は、墳丘が全長約190mあり、前方後方墳としては全国最大規模で、杣之内古墳群を代表する前期古墳として知られている。
墳丘は3段築成で、1段目のみ前方後方形、2段目から上が前方後円形となる特異な形状である。
後方部のほぼ中央頂上に大きな陥没口があり、扁平な割石が散乱していたことから、竪穴式石室が存在したと推定されている。
過去に鏡片(波文帯神獣鏡)、碧玉製鏃片、菅玉、鉄剣などが出土しており、近年の調査では、前方部の南周郷から碧玉製車輪石片と、円筒、朝顔形、家形などの埴輪が出土している。
被葬者については不明であるが、石上神宮に近く物部氏との関係が推測されている杣之内古墳群の中核となっているので、4世紀後半頃の首長の墳墓として築造されたと考えられている。
JR及び近鉄天理駅下車、徒歩30分。
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